抹茶のグレードはどう決まる?製造工程と品質の基準を徹底解説

抹茶には「上級」「中級」「製菓用」など、さまざまなグレード(等級)が存在しますが、「その違いは一体どこで決まるの?」と疑問に思ったことはありませんか?実は、抹茶のグレードは単なる見た目や価格の差ではなく、茶葉の栽培方法から製造工程、仕上がりの品質評価まで、いくつもの要素を総合して決まるもの。本記事では、抹茶のグレードを決める5つの製造工程と、品質判断の明確な基準について詳しく解説します。これを知れば、ラベルや商品説明だけでも“本当に良い抹茶”を見極められるようになります。

目次

抹茶のグレードとは?価格・味・用途に直結する品質基準

「グレード」とは、抹茶の品質レベルを示す等級のこと
明確な統一規格は存在しないものの、多くの製茶メーカーでは、以下のように用途や品質に応じて分類しています。

  • 上級グレード(茶道用・セレモニアル):濃茶や贈答に
  • 中級グレード(飲用・家庭用):抹茶ラテ・日常の一服に
  • 下級グレード(製菓・クッキング用):スイーツ・料理に最適

では、このグレードはどうやって決まるのか?
次の章で、抹茶ができるまでの工程ごとに見ていきましょう。

グレードを左右する5つの製造工程

1. 栽培工程|遮光の有無と期間が旨みに直結

抹茶の原料である「碾茶(てんちゃ)」は、収穫前に日光を遮って育てる被覆栽培で作られます。

  • 遮光20日以上:テアニンが増え、甘みと旨みが強まる → 高級抹茶向け
  • 遮光10日未満または露地栽培:カテキンが増え苦味が強い → 製菓・料理用

この時点で、味の方向性とグレードのベースが決まると言っても過言ではありません。

2. 茶葉の選別工程|収穫時期と部位の違い

抹茶の品質は、**茶葉の種類(何番茶か・どの部位か)**で大きく変わります。

  • 一番茶の新芽のみ:柔らかく栄養豊富 → 上級グレード
  • 二番茶・三番茶:葉が硬く、渋み成分が多い → 中〜下級グレード
  • 茎や粉など混合物あり:香りや味が粗くなる → 製菓・業務用向け

上級抹茶ほど、新芽100%+不要部分の除去が徹底されています。

3. 蒸し・乾燥工程|酸化を防ぎ、鮮度を保つ

収穫した茶葉はすぐに蒸して酵素の働きを止め(殺青)、乾燥させます。この工程では、蒸しの均一性と乾燥温度の管理が重要です。

  • 適切な蒸し加減:鮮やかな色と香りを保つ → 上級向け
  • 不均一・高温乾燥:色がくすみ、風味が落ちる → 下級向け

この段階で、抹茶としての見た目・香りの基礎が決まるのです。

4. 挽き工程|石臼挽きか機械挽きかで大差がつく

乾燥した碾茶を粉末にする工程では、挽き方の違いがそのままグレードに直結します。

石臼挽き(高級グレード)

  • 摩擦熱が少なく、香り・色を損なわない
  • 超微粒でなめらかな口当たり
  • 時間と手間がかかるが、茶道用に最適

機械挽き(中〜下級グレード)

  • 大量生産向きだが、熱で品質が劣化することも
  • 粗くなりやすく、ざらついた舌触りになることも

「石臼挽き」=高級抹茶の証です。

5. 品質チェック・仕上げ工程|五感で判断される“総合評価”

最後に、製品としての抹茶の品質は次のような項目で判定され、グレード分けが最終決定されます。

判定項目高品質の特徴
深く鮮やかな緑色(黄みが少ない)
香り青海苔や昆布のような自然で深い香り
味わい苦味が少なく、旨み・甘みがしっかり
粒度きめ細かく、サラサラでダマになりにくい
溶けやすさ水やお湯に素早くなじむ

これらの基準をもとに、飲用・薄茶・濃茶・製菓用などの用途別にグレードが設定されます。

グレードの違いで味・用途・価格はこう変わる

グレード味の特徴主な用途価格帯(参考)
上級(茶道用)旨みが強く苦味少濃茶・贈答用10g ¥500〜¥2,000以上
中級(飲用)バランスが良い薄茶・ラテ・日常茶10g ¥300〜¥800
下級(製菓用)苦味・渋みが強め焼き菓子・パン・料理100g ¥800〜¥1,500

まとめ・結論

抹茶のグレードは、見た目や価格だけで決まるのではなく、

  1. 栽培方法(遮光の有無・期間)
  2. 茶葉の等級と部位
  3. 蒸し・乾燥の管理精度
  4. 粉砕方法(石臼 or 機械)
  5. 最終的な五感による品質評価

という一連の製造工程すべての積み重ねによって決まります。

高級な抹茶ほど、素材・手間・技術のすべてが詰まっているもの。抹茶を選ぶときは、こうした背景を知って見ると、より納得して選べるようになります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次