有機JASマークは、国が定めた「有機JAS」の基準どおりに作られたことを、国に登録された認証機関が検査・認証した食品だけに付けられるマークです。日本では、このマークがない農産物・畜産物・加工食品に「有機」や「オーガニック」と表示することが、法律で禁止されています。
この記事では、マークの意味、どんな基準があるのか、「無農薬」「特別栽培」との違い、商品を選ぶときの見方を、農林水産省の資料をもとにわかりやすくまとめます。
有機JASマークとは
有機JASマークは、太陽と雲と植物をイメージしたマークです。農林水産省は、このマークが「農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として、自然界の力で生産された食品」を表すと説明しています。
- 誰が付けられるか:登録認証機関の検査を受けて認証された事業者(農家・工場・小分けする業者・輸入業者など)だけ
- 付けられるもの:有機農産物、有機加工食品、有機畜産物、有機飼料、有機藻類
- 決めているもの:育て方・作り方のルール(生産の行程)。できあがった食品の味や栄養の基準ではありません
「有機」「オーガニック」と書けるのはマークがある食品だけ
有機JASマークが付いていない農産物・畜産物・加工食品に、「有機」「オーガニック」や、それとまぎらわしい表示を付けることは法律で禁止されています。「オーガニック」は「有機」と同じ意味として扱われます。
つまり、スーパーやネットショップで「オーガニック○○」と書かれた食品を見かけたら、パッケージに有機JASマークがあるかを確かめれば、基準どおりに作られたものかどうかがわかります。なお、藻類(海藻など)とその加工品は、この表示の規制の対象外とされています。
有機JASの主な基準
| 種類 | 主な基準 |
|---|---|
| 有機農産物 | 化学的に合成された肥料・農薬を原則使わない。遺伝子組換えの技術を使わない。種まき・植え付けの時点で、有機の管理に切り替えてから2年以上たった畑で育てる(多年生の作物は、最初の収穫の前に3年以上) |
| 有機加工食品 | 水と食塩を除いた原材料のうち、有機の原材料が95%以上。作る途中で有機でないものが混ざらないように管理する |
| 有機畜産物 | 有機の飼料を与えるなど、決められた方法で飼育する |
有機の管理に切り替えてから1年たち、まだ2年に届かない畑の作物は、認証を受ければ「転換期間中」と書き添えて有機JASマークを付けることができます。
「無農薬」「特別栽培」との違い
| 表示 | 意味 | 第三者の認証 |
|---|---|---|
| 有機・オーガニック | 有機JASの基準どおりに生産されたもの | あり(登録認証機関) |
| 特別栽培 | 農薬の使用回数と化学肥料の窒素成分量を、その地域の一般的な栽培の50%以下にして育てたもの | 有機JASのような認証制度ではない |
| 無農薬 | 表示すること自体がガイドラインで禁止されている。「農薬:栽培期間中不使用」などと書く決まり | — |
「無農薬」の表示が禁止されているのは、栽培中に農薬を使わなくても、土に残っていた農薬やほかの畑から飛んできた農薬の影響を受けることがあり、「農薬がまったくない」と誤解されるおそれがあるためです。同じ理由で「有機無農薬○○」という書き方もできません。
輸入されたオーガニック食品の場合
海外で作られたオーガニック食品も、日本で「有機」と表示して売るには有機JASマークが必要です。日本と同じくらいの水準の制度がある国(同等性がある国)の有機の証明書を付けて、認証を受けた輸入業者が輸入する方法などがあります。海外の「オーガニック」の表示だけでは、日本では「有機」と名乗れない点に注意が必要です。
商品を選ぶときに見るところ
- 有機JASマークがあるか:「オーガニック」と書いてあっても、マークがなければ基準を確かめようがありません
- マークの近くの認証機関の名前:どの機関が認証したかが書かれています
- 原材料名:加工食品では「有機○○」と書かれた原材料がどれかを確かめられます
なお、有機JASは「どう作ったか」のルールです。有機だから味がよい、栄養が多いといった基準ではありません。農林水産省も、農産物の味は栽培の方法や畑の条件に大きく左右されると説明しています。
Bio Terrace の有機JASの取り組み
Bio Terrace(ビオテラス)を運営する IMPLEX株式会社は、有機JAS認証を受けた工場で食品をつくっています。ショップでは、有機アサイーパウダーや有機ターメリックパウダー、国産の有機ケール&有機大麦若葉パウダーなど、有機JASマークの付いた商品を扱っています。
商品の詳しい情報はBio Terrace 公式ショップでご覧いただけます。
まとめ
- 有機JASマークは、国の基準どおりに作られたことを、登録認証機関が検査・認証した食品だけに付く
- マークのない農産物・畜産物・加工食品に「有機」「オーガニック」と書くことは法律で禁止されている
- 「無農薬」は表示が禁止され、「特別栽培」は農薬・化学肥料を減らした栽培で、有機とは別のもの
- 有機JASは作り方のルールで、味や栄養の基準ではない
